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「新一年生保護者会の話」その1

今回から3回に渡って、坪田耕三先生が副校長を務める筑波大学附属小学校の新一年生保護者会でお話しされた内容を掲載します。
「新一年生」だけでなく、是非とも心がけておきたいメッセージです。

みなさん、こんにちは。
先日の入学式はご苦労様でした。
ようやくお子さんの登校が始まりました。
しばらくは、おうちの方の付き添いが続きますが、どうぞよろしくお願いいたします。
一週ごとに、子どもさんの自立を促しながら、徐々に一人で登校できるようにご指導いただくことになっています。
毎日ちょっとずつ違った視点で子どもさんに指導しているでしょうか。
例えば、電車の乗り方。もしも乗り越したらどうするか。
茗荷谷の駅ばかりではありません。下校の際に、おうちの近くの最寄りの駅を乗り過ごしてしまったら、どうするか。意外にこれができていません。行くことばかり考えて、帰ってくるときのことが抜けるからです。
学校に慣れてくると、電車の中で疲れが出て、結構眠りこんでしまいます。はっと気づくと、見たこともない駅に自分が居ることに気づきます。
子どもはパニックです。
こんなときどうすればいいのか、きちんと指導なさっているお母様は素晴らしい。
私の教え子に、京浜急行線に乗り、帰りに寝込んで金沢八景駅迄行ってしまい、泣き泣き駅員さんに助けられながら家に帰った子もいました。
多かれ少なかれ、本校の子どもは、このたぐいの経験を積んで強くなってはいますが、ちょっと賢いお母様の智恵があれば、助かることが多いものです。
どうぞ、こんなこともお考えください。

さて、子どもにしつけたいことを3つ申し上げます。
その1つは、「うそをついては、いけません」(正直に生きる)ということです。
その2つめは、「ぶっては、いけません」(他人を傷つけない)ということです。
最後は、「ひとのものをとってはいけません」(真似や盗みをしない)ということです。
これらは、人間として守らなければならないことです。
ぜひとも、やってほしいことです。
私は、これを自分のクラスを持っているときに、入学式の後にもみんなに言い、さらに「学級便り」にも書きました。
それを卒業までファイルに入れて、毎日学校に通っていた子がいました。
なんとも感動でした。
「どうしてずっとこれを持っていたの」と聞きましたら、「初めに先生に教わったことが書いてあるから、ずっと毎日ランドセルに入れていました」と返事がありました。
とっても嬉しい気がしたことです。
大人になってもこれらのことは、なかなか難しいことです。
よりよい人間になるためにぜひとも心してもらいたいものだと思っている次第です。