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NO.4
担任の愉しみ

坪田先生の学びの真骨頂ともいえる「考えることの面白さ」についてのお話です。
「新左衛門先生の面白算数問題」のPDF(エッセイの最後にあります)をダウンロードして、ぜひ挑戦してみてください。

6年生の受け持ちをしていたときの話。
3年間の持ち上がりとなって、子どもの性格もわかり、子どもたちとゆったりと愉しみながら授業ができる。
私の算数の授業は「考えることの面白さ」を伝えたいと思って、いつも一つの問題をじっくり解決していくといった方法だ。
もちろん、いろいろな考えは子どもたちから出される。それをみんなで吟味しながら授業はすすむ。みんなもそれを受け入れてくれているようだ。それこそが学校という学びの価値だと思っている。
しかし、算数の面白さの中には、自分一人でなんとか難しい問題を解くといったこともあろうと思う。
問題をじっくり考えて、試行錯誤しながら挑戦し何日も考える。そしてある日、いいひらめきがあって、やっと解ける。こんな面白さは最高のものである。
そこで、教室でこんな試みを始めた。
毎週「新左衛門先生の面白算数問題」と称して6問ずつの問題を出す。算数に関する面白そうで子どもが考え込む問題をプレゼントするのだ。一日1問の割合である。
小さな子が紙で栞を作る簡単な方法を使って、A4用紙に「面白問題」を印刷する。真ん中をちょっと切って折り畳むと8ページの小さな冊子になる。表紙と裏表紙には興味を魅く絵などを入れる。
子どもはこれをもらうとすぐに折り込んで冊子にして考え出す。休み時間や登下校の電車の中でやっている。
月曜日になると配られるので、子どもも愉しみにしているし、問題が解けるとその解を書いたノートを持ってくる。中には、お父さんが夢中になっているとの報告もある。家族を巻き込んで、これまた愉快。
全部で第15集まで達した。
種切れにならないように、いろいろなところから問題を収集した。問題をアレンジもする。スペースが小さいので、問題の言葉も簡単にする。図を入れて見やすくする。こんな作業が実に愉しい。
私が考えていなかったような解き方が登場したり、別の答えが見つかったり、途中まで考えたが困った子にじっくり相談を受けたり、その愉しさは倍増。
こんなことができるのは、担任をしてはじめてできること。最高の愉しみだと感じている。このシリーズをなんとか35週分作るのが私の密かな目標である。

「新左衛門先生の面白算数問題」の作り方
実線を山おりに、破線を谷おりに、赤線部分ははさみで切り込みを入れて組み立ててください。
組み立てたところの図 ※解答例は、7月23日の連載のページに掲載します。
※扱っている問題には、坪田先生が授業のために算数・数学の書籍などより引用された内容も含まれます。