• Home
  • 算数 耳寄りな話
NO.16
クリスマス

今回は、クリスマスにちなんだ心温まるお話です。サンタクロースについて、こんな風に考えるのも楽しいものですね。

子どもの日記に「お家でツリーの飾りつけをしました」という内容が多くなってきたクリスマスのころ、こんな2年生の日記があった。
「クリスマスには私たちはプレゼントをもらえるのに、なぜ、大人はもらえないのでしょう。でも、先生はだいじょうぶです。わたしがあげます。つぎのページにふくろがはってあります。その中に私が作ったものが入れてあります。どうぞ。」
こんなのである。
袋の中には、折り紙で作った綺麗な星型多面体が入っていた。多分一所懸命に作ったのであろう。
このプレゼントはありがたく頂いておいたが、ふと、この子はサンタさんは大人になると来なくなってしまうものと考え始めたのかなと思った。
サンタクロースの存在を疑い始めたときから、もうサンタクロースは来なくなってしまうものである。
そういえば、わが子が小さかったときには、いろいろと苦労したものである。プレゼントの自転車を一体どこに隠しておこうかと迷ったり、翌日の朝、友人にサンタクロースになれといって子どもに電話をかけてもらい、プレゼントの確認をしたりとか。サンタさんの存在を信じてもらうために、今思うと随分と愉快なことをしたものである。
宇宙物理学者の佐治晴夫氏に話を伺う機会があったが、その時聞いた話を思い出す。「算数の勉強をすればサンタクロースは居ると言えるのだ」というのである。
それは、この地球上に、仮に20億人の子どもがいるとして、12月24日の晩にサンタクロースがこのすべての子どもを訪れると考えてごらんなさいというのである。すると、24時間で20億人の子どものところを巡るのであるから、わり算を使えば一人当たりにどのくらいの時間で巡ればいいのかが計算できるでしょう。およそ2万分の1秒。こんな超スピードで巡ってくるのだから、実際にはサンタクロースが居るのだけれど、見えないだけである。と結論するのであった。
こんな話に少々びっくりしたが、視点を変えてみるということができれば、日常出会う様々なことも全く違ったものに見えてくるのではないかと考えさせられる。
我々が日々授業に取り組んでいるものを、「視点を変えて見る」ならば、子どもがこれまで以上に素敵な存在になったり、教材がますます面白く見えてきたりするのではないだろうか。よりよい算数の授業をめざす我々は、旧い授業スタイルから脱却していきたい。そのために視点を変える努力をしてみようではないか。