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NO.19
「復習」って何?

「予習は、復習はやったの?」幼い頃に親御さんからよく言われた方もたくさんいらっしゃると思います。今回は、「復習」について見つめ直すお話です。

以前担任をしていたころ、四年生のKさんの日記に「復習って何?」という質問があった。

学校から帰ると、いつもお母さんは「復習、復習」と言う。私はいつも(復習って何? どんなことをすればいいの?)と思っている。とりあえず、日記や勉強をやっているけど、復習になっているのかな。どんなことをすれば復習になるのかな。 お母さんに聞くと「復習は、その日の勉強をふりかえって、もう一度やることよ」と言った。
でも、その日の勉強をどのようにやるのかな。私一人じゃできないよ。学校でやっている勉強は、みんなでやるんだもん。一人で先生の言葉を言って、一人でみんなの言葉を言う。一人で勉強することはむずかしい。一人で学校でやったときのようにするのはさみしい。復習って、どうやってやればいいの?
復習って何をどんなふうにやればいいの?

私は次のように返事をした。
「あなたのノートにあったように、学校はみんなで学ぶことに価値のあるところです。みんなで智慧を出し合って、新しいことを発見したり、友達の面白い考え方を聞いて感心したり、自分の考えを聞いてもらったり、意見を言い合って、それまでに気づかなかったことを少しずつ知っていく場なのですねえ。
それが学校のいいところです。
それこそが学校でしかできないことです。だから家で同じことをもう一度やることが難しいし、さみしいのですね。そこで、私も考えました。学校で面白かったと感じたことを家の人に伝えるのです。家の人に『面白かった』とだけ言ったとしても、あなたの感じた面白さは伝わりっこありません。その内容を、勉強の様子と共にノートに書いて伝えるのはどうですか。
私がときどき算数の勉強の様子を「葦」(学級だより)に書きますね。みんなの面白い考えを家の方に伝えようと説明します。あのようにやるのです。それが上手にできれば、その日の勉強は、よおく身についていることになりますよ。
それが本当の復習です。
ノートにその日の勉強を物語のように書いてみる。家の人に授業の様子を教えてあげる。初めから全部なんて無理だから、面白かった一部分でも再現できたらいいね。どうでしょう。」
学級の日常にあった一こま。この子の日記に書かれていた「復習って何?」の素直な言葉は、学校の学びの面白さを物語っている。

※学校の学びの価値「共生・共創の学び」については、こちらをご覧ください。