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研数学館の算数・数学連続セミナー第8回
「算数授業力アップの実践と改善」
筑波大学附属小学校 学習公開・研究発表会6年生
『「角柱」の構成要素の基本的関係から発展的内容を見出し説明する』授業
研数学館の算数・数学連続セミナー第7回
「新しい学習指導要領の方向」
研数学館の算数・数学連続セミナー第6回
「公開授業研究会」
研数学館の算数・数学連続セミナー第5回
「ハンズオン・マス研究」その2
研数学館の算数・数学連続セミナー第5回
「ハンズオン・マス研究」その1
研数学館の算数・数学連続セミナー第4回
「小学校算数の基盤となる数学」その2
研数学館の算数・数学連続セミナー第4回
「小学校算数の基盤となる数学」その1
研数学館の算数・数学連続セミナー第3回
「考える子どもを育てる」
静岡県芝川町立芝富小学校
研究発表会2
静岡県芝川町立芝富小学校
研究発表会
静岡県立富士高校
PTA講演会
『算数授業研究』公開講座
「「好き」が支える本当の学力」第2回
研数学館の算数・数学連続セミナー第2回
「自作教材の作り方」その2
研数学館の算数・数学連続セミナー第2回
「自作教材の作り方」その1
筑波大学附属小学校
学習公開・研究発表会
研数学館の算数・数学連続セミナー第1回
「学力テストをいかに授業に活かすか」

1.授業のねらいを達成する上で留意すること

(1)教えたいことは教師が言うのではなく、子どもが発見するようにする。


授業のねらいについての最大のポイントは(1)です。子どもに育てたい、知ってもらいたいことを先生が言ったら、もし研究授業でそんなことをやったら、最大の批判の対象になると思います。
例えば、「9+6」というのを一年生でやります。これは繰り上がりのあるたし算です。子どもに一番知ってもらいたいのは、「10をつくって残りと合わせて答えを出す」こと。もし先生が子どもに、「10をつくってみましょう」と言ったら一番やりたいことを先生が言ってしまうのだから、これは研究授業のときは一番批判されるでしょう。そのことを子どもが発見するように、どうやって応援するかということが大切です。
あるいは、「10をつくって残りを合わせて答えをつくりましょう」というのは大人の言葉ですから、そのことを一年生の子どもが何と言うか、いい言葉があったらそれをまとめにしていこうというのを考えるのがいい授業ではないかと思います。

もちろん、この「9+6」は具体的なものを使ってやるわけですから、1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, 13,…と勘定していく子どもがいるわけですけれども、もっと早く答えがわからないかなとやっていくと、10にまとめられるということに気がつくと思います。9は6から1持ってきたら10だということはすぐわかるわけですから。
点Cを作図

教科書はみんなこれですね。
しかし、そうするとほとんど一通りの方法しか出てこないので、授業をするときは「9+6」より、「8+6」の方が子どもはいろいろな考え方をするかもしれません。

点Cを作図

6から2持ってきたら8が10になる、いや、8から4持ってきたら6は10になるとか、5と5を抜き出して10にしようとかいろんな考え方が出てきて、それを見ている子どもから、「なんだ、どのやり方もみな10をつくっているよ」というような言葉が出てきやすいかもしれません。どういうやり方をしても10が出てくる。私が実際に授業をやったときは、子どもはこれを「もってきて10」と言ったのです。どれもみなもってきて10にしている。具体的なものを操作しているからこのような言葉が出てくるのです。「もってきて10」。これを聞いた瞬間に「もってきて10」というのは繰り上がりのたし算の本質をついている子どもの言葉だと思いました。それで早速、画用紙に書いて黒板の上に張りました。以後、こういう計算が出て来るときにやり方がわからなくなってしまった子がいると「あそこ、黒板のはじっこを見てごらん、もってきて10って何だったっけ?」というと、「あ、そうだ」と思い出してやる。このように、子どもが何とか発見して発信して、それが本質をついているような状況を作っていく授業が一番大切なのではないかと思います。